月別アーカイブ: 2016年5月

わた、ワタ、綿!

手紡ぎ修行中!

スピンドル

スピンドルによる糸づくりを覚えるべく、わた部2016に参加しています。

わた部は、筑波山麓で綿花を育ててものづくりをする、
筑波山麓グリーン・ツーリズム推進協議会のプロジェクトの一環として行われるワークショップです。

山麓ではその昔、綿花は主要な農産物だったのですが、
今ではホウキモロコシと同様に、育てている人はほとんどいないそうな。

わた部は今年で4回目。
過去には、自給した綿でちゃんちゃんこ、腰布団なんかが作られました。
そして今回は、綿を糸にして布を織り、小さなマフラーの完成を目指します。

早速第一回目のワークショップで、綿花の種まきとスピンドルの練習が行われました。

そして来月までの宿題が、最低50gの糸を紡ぐこと。(宿題なんて何年ぶりだろう)

綿

写真に写っている綿、これ全部で100g。
全部やれば上手くなれるかな?

自給した綿花を、ほうきの飾り糸にしたい。
そんな野望を胸に、宿題をがんばります。

ほうき作りと材料の栽培

難波田城資料館で開催中の平成28年春季企画展「ほうきと竹かご」へ行ってきました。
目的は、この地域のほうき職人、永倉一男さんの実演。

資料館の一室で、黙々とほうきを作られていました。
作っていたのは東京型の手ぼうき(トウテボウなどと呼ばれる形です)。

客席には、地域の方々なのでしょうか、たくさんの方が見に来られていました。
素早い永倉さんの手つきに、皆さんの視線は釘付けで、しばしば感嘆の声が聞こえてきました。

この地域も、つくばと同じく、その昔周りはほうき畑に覆われていたそう。
そしてつくばと同じように、ほうきが売れなくなっていくのと同時に草を栽培する人もいなくなってしまったそうです。

永倉さんが使っている草は、公民館や地域の人の協力で栽培されたもの、あるいは輸入の草ということでしが、
残っている草はあと3か月分ぐらい、と材料不足に嘆いている様子でした。

やっぱり、ほうきにしてもそのほかの工芸にしても、材料がなければどうやっても立ち行けない。

私の師匠が強いのは、6年前にほうき作りを本格的に再開したとき、材料の栽培から挑戦したこと。
本来師匠はほうきを作る方が専門で、栽培は農家さんの仕事だったそうです。

栽培と制作、切っても切れない関係になってしまったほうき作り。

でも、知り合いの竹細工職人さんは、「材料を取るところが一番面白い!」と言っていた。
私も、存分に畑をエンジョイしながら、草づくりも頑張っていけたらいいなぁと思います。

 

 

ほうき、種まき!

ほうきの種をまきました。2016年ほうき畑のスタートです。

ほうきの種

宝石のような艶やかな黒い粒。
これがほうきの原料となるホウキモロコシの種です。

耕うん

まずは鍬でせっせと土を起こしレーキで整地。(気分は耕運機)
そして両足を開き、引きずるように溝を作って、そこへ種をまいていきます。

まき終わったら両足で土を寄せるように被せて、最後に土を踏み固めて終了です。

土を被せる
種まき後

畑の端から端へ行ったり来たりの作業は、土を泳いでいるかのような気分でなんとも心地良い。
身体一つでできてしまうのが、ほうき栽培の良いところです。

さあ、今年の栽培は上手くいってくれるだろうか。
祈るような思いで、間引きや草取りなど、収穫までの作業を頑張っていきたいと思います。

堆肥を撒いた

ほうきの種まきまであと1週間。今日は堆肥を撒きました。

堆肥

昨年、鶏ふんが入った場所で育った草が結構良かったので、
今回は試しに牛ふん+鶏ふんのブレンド堆肥を使用してみます。結果はどう出るか。

ジャガイモ

3月に植えたジャガイモは、もうこんなにすくすくと。
この青い葉っぱに日光が落ちると、美味しいイモになる。考えるだけでお腹が鳴ります。

ほうきの種まきと同時期に収穫となるだろうか?

石灰散布

石灰

畑に石灰を撒きました。
日差しは既に夏の陽気。ちょっと動いただけで汗ばみます。

石灰撒きは、石灰の入ったバケツを小脇に抱え、右手ですくってバサァッ!っと撒くのですが、
これがなんとも気持ち良かったりします。

雪化粧ならぬ灰化粧。気分は花咲か爺さん。

灰化粧

端の方には夏の食糧が植わってます。

畑の淵でマルチをやることで、真夏の雑草との戦いをちょっとでもラクにしようという算段なのですが、結果はどうなるかしら。
ただでさえ手間の掛かる農作業ですから、いろいろ工夫してみたいと思っています。

ほうきの種まきまでは、あと2週間。

上福岡のほうき

「埼玉県の上福岡(現ふじみ野市)でほうきを見たよ」というお話を耳にして、今日逢いに行ってきました。

上福岡資料館
上福岡歴史民俗資料館

ここの常設展示室に、上福岡のほうきたちが居ました。

丸ガラのままギッチリと編まれた、むっちりとした形の座敷ほうき。
ざっくりとした、可愛らしいトモエ(竹を使わず、草がそのまま柄になっているもの)。
そして極めつけは、日本一大きいという長さ3m4cm 幅50cmの超巨大ジャンボほうき。
(館内写真の掲載は不可ということで、お見せできないのが残念です)

関連グッズもGET。ふじみ野市の仕事に感謝です。

上福岡ほうき資料

この土地でほうきが作られるようになったのは江戸後期だといいます。

一時は組合が組織されるぐらい大きな産業だったそうなのですが、
現在作っている職人さんは、市内ではたった一人だけ。
草を栽培する農家さんは居なくなって、台湾や東南アジアからの輸入草で作っているそうな。

う~ん、時代に伴う変化といえばそれまでなのでしょうが、なんだか寂しいものです。

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現在、富士見市の難波田城資料館でも、ほうきと竹かごの特別展が開催されています。
5月28日(土)にはふじみ野市のたった一人の職人さん、永倉一男さんの実演があるそうなので、こちらにも必ず行こうと思います。