カテゴリー別アーカイブ: 考えをめぐらす

工房からの風が終わって

工房からの風が終わって、ぼーっと不思議な気持ちに包まれています。

お越しいただきました皆さま、出展者の皆さま、スタッフの皆さま、
素晴らしい時間を共にさせていただき、ありがとうございました。

つくる喜び、素材に向き合う充実感、そこに至るまでの苦労、苦悩。
今年の出展者さんの想いに触れて、あらためて つくるっていいな と思いました。
想いが宿るから。

正直、今年は風人という立場で参加して、
はたしてこの素晴らしい舞台に貢献できるのだろうか?という、
ほんのすこーしだけ淡い不安がありました。

でも、春から手仕事の庭の作業に参加したり、ケミストリーでコラボさせていただいたり、
当日は『素材の学校』で、思う存分ほうきの面白さを子どもたちに伝えて、
今できる形での、やりたいことはできたかなと。

自分はこれからなにをやって、どこにいくのだろう?
工房からの風が終わって、そんな疑問が湧いてきました。

これはきっと次への架け橋でしょうか。
良かったことも、反省点も、全部力に、次に進んでいきたいと思います!

 

↓ほうきを教えるフクシマ(磯さん撮影)。めちゃ笑ってる。

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工房からの風 素材の学校 本日の一枚

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八百屋になれれば

夏は畑、冬は手仕事。ほうき作りってつくづく季節性の仕事だなぁと思います。

そして採れる素材は年によって変わり、できあがる品物もひとつひとつ微妙に違う。

普通の製造業みたいに安定して、寸分違わず同じものをたくさんお届けできないのが、ほうき作りの悩みどころ。
ではあるのですが、安定しないことを良い方向へのエネルギーに変換できないかと、ちょっと考えるようになりました。

たとえば、八百屋さんみたいに。
「今年は白菜がいいねぇ!」「今の時期はソラマメだね!」「めずらしいのが入ったよ!」

その年、その季節、その瞬間の、良いものを届ける仕事ができればいいなぁと思うのです。
八百屋さんってワクワクしませんか?

 

さて、10月以降の予定も、出展情報ページへ更新いたしました。
秋を一気に駆け抜けたいと思います!

2018.10/7(日)つくいち@つくば市中央公園
10~翌年3月まで、出店を再開いたします!
ほうきのオーダー受付も開始。詳しくは店頭まで。

2018.10/13・14(土・日)工房からの風@ニッケコルトンプラザ
今年は風人として関わり、作家同市のコラボ作品展示や、
子ども向けWS「素材の学校」でほうきの時間を担当させていただきます!

2018.11/3・4(土・日)風の余韻@galleryらふと(未確定)
3日のみ参加予定。詳細は後日。

2018.11/18(日)むかし家事教室@熊谷家住宅
江戸時代の暮らしを色濃く残す文化財「熊谷家住宅」にて、
ほうき作りのワークショップをいたします!

風邪をひき、考えた

3年ぶりくらいに、でっかい風邪をひいておりました。
咳が止まらず、夜も寝られず、熱が上がって身体が痛い。ふらふら。ぐるぐる。辛かった。
(なお、インフルエンザではありませんでした。ホッ)

学生時代は病気をしても、ちょうど休みが続くときだったりして、
休みたいときに休めていたから、病気には無頓着でした。

しかし、今はそんな風ではいけません。
若いときみたいに気合で何とか!ともいきません…

今までヘルスケアなんて考えたことはなかったのですが、
これは、やっとかないとまずいのでは!いざというときどうするんだ!
と、先週末痛感しました。

しかし、なにからやっていいのやら。
そもそもわたくし、突発的に何かやるのは得意でも、習慣化というのがとても苦手。

ということで、まずは簡単なことから。

ひとまず歩くことから始めてみることにしました。
歩くのは好きなので。
慣れてきたら、走ります。

何かを始めるには、痛い目見た直後が効くはずです。

畑が始まるまでに体力アップを目指します。

休み上手になりたい

昨日、ついにほうきたちの出穂を確認しました!

顔を出すほうきの穂。今年は上手くできているだろうか。

 

農作業をやる日は、朝7時には作業を始めるようになりました。

まだ本物の農家さんに比べたら遅い方ですが、
収穫作業までには5時作業開始!を目標に、
これからちょっとずつ身体を慣らしていく作戦です。

朝の畑に吹く風は、さわやかで気持ち良くて、
辛いかなと思っていた早起きも、それほど苦ではありませんでした。

でも、相変わらず作業を終える10時ごろには熱中症気味に…。

原因は、水分補給不足と休憩時間の短さ。
分かってはいるのですが、作業に集中すると、ついつい休むのを怠ってしまいます。
特に独りで作業していると。

野良仕事で大事なのは、適度にサボること。
日本の学校教育では、つねに一生懸命さが求められるが、農作業ではそうはいかない。
休んで食べて、無理をしないことが、仕事をちゃんとやるために必要なのだと実感しています。

電動工具には『定格時間』というのが存在します。
『定格時間』とは、その工具を1時間のうちにどれだけ使っていいのかを表すものです。

定格時間30分なら、1時間のうちに連続30分使って、残り30分は休ませなければならないということです。
あるいは、10分使って10分休む、の繰り返し。

人間も、30分動いたら10分休むとか、
きっちり決まった時間を休んで働かないと、機械と同じように壊れてしまう。
実際に体調を崩して、そう実感します。

人間の定格時間は、何分ぐらいなのだろう。
決まっていたら、休憩も取りやすいのになぁ。

 

ほうきの役割、棲み分けの道具

ほうきで玄関先を掃いているときに、思ったことがあります。
「ほうきは『魔』とか自然界とか、そういう人間世界でないものとの棲み分けをするための道具なのでは」

当時住んでいたアパートでは、玄関側の壁から約1mほどがコンクリートで、
その先は、花壇のような土の地面が約30cmほど、敷地の塀まで設けられていました。

花壇はいつも乾いており、たま~にですが除草剤が撒かれた痕跡もあったので何も植えられず。
風で土が玄関の方へ寄せられるので、定期的に掃き掃除が必要でした。

で、玄関なので、土ぼこりを花壇側へ押しやるようにして掃き掃除をする訳なのですが、
溜まった土や枯葉の中には、ムカデの赤ちゃんやダンゴムシがちらほら。
家に出たらぎょっとする者たちですが、土の方に押しやれば何のことはないただの自然界の生物。

そいつらも、土とまとめて、ほうきで押しやって掃いてしまえば良し。

家の周りを掃かずにいたら、土や枯葉がもっと溜まって、
家に密着した場所に彼らの生態系ができて、侵入のリスクも上がる。
でも、ほうきで掃いて、「君たちの世界はあっちだよ」と誘導すれば、家に入ってくることはまあたぶんない。

完全に家を密閉したり、よそ者を殺して排除したりしなくても、
掃くことで、隔たりを作らずに棲み分けることができるのだ。

境界の道具としてのほうき。

そういえば、『掃除の民俗』という本には、
ほうきは安産の神(ハハキガミ)が宿る道具、葬式で死者が通った後を掃き清める道具としての側面が描かれていました。
生まれてくる場面、死んでいく場所に、ほうきは登場していたのです。

前半紹介した私の体験は物理的な棲み分け、『掃除の民俗』の事例は民俗的な内容ですが、
ほうきは、人間界とそうでないものの世界との、門番のような感じなのかも、と思わずにはいられません。

今日のブログはなんだかまとまりがありませんが、
そんなほうきの役割についても、今後ちゃんと調べてみたいと思います。