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木を削る

ちりとり、削りはじめました。

刳りものによる制作ということで、どう量産するか(機械などを駆使して効率良くするか)考えたものの、
なんだかそれは違うのでは?という気持ちに駆られて、結局愚直に削っていくことにしました。

選んだ木材はキハダ。
サクサク気持ち良く削れる樹種です。

削る触感は、樹種によって本当に変わります。

試作で使ったのは硬っっったいサクラで、
削っているときの頭の中は、「硬い!辛い!でも良い形にせねば!どうすればラクに削れるんだ!うぅ辛い!こういう形にしたいのに!」

キハダの場合は、「もう少し深めに削ろうかな。これより薄くしたら脆くなるから、厚みはこれくらいで。それなら角はこういう形が良いな、鑿跡も良い感じに残そう。」

そういった気持ちは出来上がっていく形に現れるもので、
キハダを削った形には、気持ちの余裕が垣間見えます。

樹種により触感が違い、触感が違うから形も変わる。

今回の刳りものちりとりは、削っていくうちに現れてくる形に素直になってみようと思っています。

ちりとり試作できました

ちりとりころんとできました。

木材100%ちりとりの試作。
形はようやく気に入ったものになってきたので、次はどう量産するかが課題です。

鑿と彫刻刀で削ると、なかなか時間がかかるのです。

指先センサー鑿センサー

ちりとり試作

合間の時間を見つけては、ちりとりの試作をしています。

今まで受けの部分をアルミ製にしたり、渋紙にしたりとしてきたのですが、
やっぱり木100%のを作りたい!と思って試しています。

しかし、刳りもの(木を削って作るもの)は時間がかかる。

形さえ決まればある程度効率的に作ることはできるのですが、
最初は削りながら形を決めていきたいので、原始的な方法で作っています。

鑿で木を削るときに気を付けなければならないのは、逆目にならないようにすること。
木というのは木目があって、上手く削れない方向(逆目)があるのです。

で、削っていて感じるのが、自分の身体が過敏になってくること。
鑿を入れた瞬間に、こっちは削れる、あぁこっちはダメだ、というのが鑿先から伝わってくるのです。

ほうきを作るときも、草を握ったときどれくらいの量を握っているのか、指先が判断しているなぁと感じるときがあります。
指先を通して判断するのではなく、指先自体が反射的にものをとらえている感じ。

まるで指先がセンサーのようになる。
多分立派な職人さんは、この指先センサーがものすごく正確なんじゃないでしょうか。

刳りものは時間がかかって難儀しますが、
木を削るゆっくりとした時間は、そんなことを考えさせてくれるので好きです。

〈本日の作業〉ちりとり鉋掛け

鉋

ちりとりの柄に鉋を掛けています。

大工さんみたいに、正確に、きっちり平面、という仕事ではありませんが、
木の肌が見違えるようにすべすべになります。

このすべすべが好きで好きでたまらないので、鉋掛けは必ずします。

本当に日本の鉋は素晴らしいと思います。
手が喜ぶ木の肌を作り出してくれるから。

ちりとりの柄
鉋屑

今日も良く削りました。
花粉と木粉のダブルパンチでくしゃみが止まりません。

随分暖かくなりましたね。