月別アーカイブ: 2016年3月

ゆけゆけ乙女のつくば道、企画「職人の庭」終了!

二日間ともお天気に恵まれた「職人の庭」。
陽だまりと小鳥のさえずり、咲き始めた桜を背景に、ほうき作りのワークショップをやらせていただきました。

職人の庭

開催地の佐治右衛門低は、江戸時代に建てられたという立派な邸宅。
この邸宅が、二日間限定で職人の庭になりました。

ご一緒した職人さんは、布団職人さんの斎藤さん。落語家のような話っぷりのおっちゃん。
そして竹細工職人の勢司さん。竹を伐るところからやっているパワフルなおねーさんです。

私のほうき作りの方は、これまたいーい感じの縁側が舞台でした。お庭
ススキWSススキWSススキWS

作る人によって編み目は様々。色んな表情のほうきたちが出来上がりました。

参加された方に喜んでいただく度に、
「あぁ、もっと技術、知識、そしてトーク力(これとても大事!)を磨いておかなければ!」
という思いがつのりました。

今回はほんの一部分の体験となりましたが、ものを作る面白さの一端を共有できたとしたら嬉しい限りです。

ありがとうございました!

一発勝負の形

ススキのほうきたち

朝からほうきを作って、気が付いたら日が暮れた。
作っているときはものすごーく集中していて、終わったらドッと疲れが噴き出します。

ほうきは、デッサンみたいに全体から攻めて仕上げることができないところが難しいです。

端から端まで一息で完成させなければならなくて、一本一本草の太さや硬さも違うので、一編み一編みが勝負。
編み目がずれたり気に入らなくても、後戻りすることはできないので、何があってもそのまま突き進んで完成させなくてはならない。

そんなことを考えていたら、ふと、中学時代にやっていた吹奏楽のことが思い浮かびました。

ほうき作りと楽器の演奏はとてもよく似ている。

楽器の演奏も、一音一音が勝負で、ミスをしても後戻りができなくて、どんなことがあっても最後まで演奏を終えなければならない。
だから練習を重ねて、本番に一番良いプレーができるようにしておくのだ。

中学時代、良い演奏ができたことは少ししかなかったけど、本当に良い演奏ができたと感じたときは、身体が音楽そのものになったように軽やかでした。

ほうき作りでは、まだまだ不自由さばかりが感じられます。
練習あるのみです。

〈本日の作業〉コーヒーブラシと柄付きのススキ

コーヒーブラシ

昨年収穫してすこーしだけ残っていたほうき草で、コーヒーブラシを作りました。

豆から淹れるコーヒー。香りや味もそうですが、あのゴリゴリと豆を挽く儀式的な時間が好きだったりします。
道具にコーヒーの油が染み着いていく感じも良いですね。

このブラシたちも、使い込むごとにコーヒーの色と香りが移っていくと思います。

ススキ柄付き

そして今日はもう一つ。ススキのほうきの柄付きに挑戦。
掃き心地はモップに近い?ススキならではの柔らかさです。

カラの折り返し技術のお陰で、ちょっとずつ形の幅が広がってきました。

ちりとり納品!

師匠のところ(つくばのほうき工房)へ、ちりとりを納品しました。

ちりとりたち

「なるべくたくさん欲しい」というリクエストに応えるべく奮闘しましたが…うーん、足りるだろうか。

というのも、これから毎週のようにイベント出店を控えている師匠。
今週は笠間で、来週は筑西市。再来週はなんと福島県のイベントに呼ばれているそうです。

今日工房にお邪魔したら、イベント用のほうきが山のようにできていました。

イベントは毎回実演販売で、師匠はいつもお客さんの前に出ます。

平日にほうきを作り、週末は実演販売。それを3週連続とは。
このパワーはいったいどこから出てくるのだろうか。

歳を全く感じさせないこの働きっぷりには、本当に頭が上がりません。

 

 

〈本日の作業〉ちりとり鉋掛け

鉋

ちりとりの柄に鉋を掛けています。

大工さんみたいに、正確に、きっちり平面、という仕事ではありませんが、
木の肌が見違えるようにすべすべになります。

このすべすべが好きで好きでたまらないので、鉋掛けは必ずします。

本当に日本の鉋は素晴らしいと思います。
手が喜ぶ木の肌を作り出してくれるから。

ちりとりの柄
鉋屑

今日も良く削りました。
花粉と木粉のダブルパンチでくしゃみが止まりません。

随分暖かくなりましたね。

女も男も「ゆけゆけ乙女のつくば道」~

3月26・27日(土・日)、「ゆけゆけ乙女のつくば道」へススキのほうきで参加します!

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なんとも春らしいチラシ。参加するのは13番「職人の庭」です。

職人の庭

竹細工職人さん、ふとん職人さん、畳職人さんと一緒に、手仕事を“お見せする”企画になっています。

私がやるのは、ススキのほうきのワークショップ体験。
ワークショップなのでほんの少しとなりますが、つくばのほうきの技術のお裾分けになればと思っております~。

ほかの企画さんも、きき酒、裂き織、こんにゃく温湿布(!?)、なんとも個性的な内容です。
乙女に限らず、男も子供も、是非お越しを!

ゆけゆけ乙女のつくば道

Webサイト開設

はじめましての方、はじめまして。
そして、Facebookをご覧くださっている方、いつもありがとうございます。

ほうきのことを知れば知るほど、ちゃんと書き残したいという思いが募り、
Webサイトを開設いたしました。
これからはこの場所で、ほうきのことを記録していきます。

まだまだコンテンツは少ないですが、
畑をやり、ほうきを制作する中で増やしていきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

ほうきちりとり