梅雨のような雨続きのこの頃、たまの晴れ間はものづくりにおいても有難い。
ほうきに使う糸を柿渋で染めています。
柿渋、非常に独特のにおいの液体ですが、
染めたものに防水・防腐機能を追加してくれる自然の恵み。
鉄媒染にすると、さらに強靭さが追加されるといいます。
昔は野良着の染めや漁具の網を強くするのなんかに使われていたそうな。
(『柿渋(ものと人間の文化史)』で読みました。)
ブルーの綺麗な藍染も、もとは野良着に虫よけ機能を追加するものだったらしい。
(同じく『野良着(ものと人間の文化史)』で読みました。)
草木染めの元祖?の薬草染めは、万が一ケガをしたとき薬草で染めた野良着で縛って、傷口を保護するためだったとか。
(記憶の彼方、どこかのウェブサイトで読みました。)
染色というと、布や糸に綺麗な色や模様を付けるものという印象ですが、
繊維に機能性を付与する側面があることの方が、私としては興味深かったりします。
今染めている糸は、3回染めて鉄媒染。
11月に向けて準備中の作品とワークショップで使う予定です。
晴れ間が出たので、ついでにトウガラシも干しました。