月別アーカイブ: 2017年1月

指先センサー鑿センサー

ちりとり試作

合間の時間を見つけては、ちりとりの試作をしています。

今まで受けの部分をアルミ製にしたり、渋紙にしたりとしてきたのですが、
やっぱり木100%のを作りたい!と思って試しています。

しかし、刳りもの(木を削って作るもの)は時間がかかる。

形さえ決まればある程度効率的に作ることはできるのですが、
最初は削りながら形を決めていきたいので、原始的な方法で作っています。

鑿で木を削るときに気を付けなければならないのは、逆目にならないようにすること。
木というのは木目があって、上手く削れない方向(逆目)があるのです。

で、削っていて感じるのが、自分の身体が過敏になってくること。
鑿を入れた瞬間に、こっちは削れる、あぁこっちはダメだ、というのが鑿先から伝わってくるのです。

ほうきを作るときも、草を握ったときどれくらいの量を握っているのか、指先が判断しているなぁと感じるときがあります。
指先を通して判断するのではなく、指先自体が反射的にものをとらえている感じ。

まるで指先がセンサーのようになる。
多分立派な職人さんは、この指先センサーがものすごく正確なんじゃないでしょうか。

刳りものは時間がかかって難儀しますが、
木を削るゆっくりとした時間は、そんなことを考えさせてくれるので好きです。

700㎡の畑

今年の畑はこんな場所。

畑

700㎡は広大です。

でも有難いことに、持主さんがトラクターをやってくれたので、土は既に耕された状態です。

700㎡は広大ですから、これからは機械ともうまく付き合いながらやっていかねばなりません。
今年は鍬の出番は少なくなるでしょう。

でも鍬を持たない冬はなんだか寂しく、
(冷たい空気の中、鍬をふるって汗ばみ、心地よい疲れを得るのが良いんです)
土の様子を確かめるつもりで、端っこに手を入れてみる。

土起こし

持主さんによると、ここしばらくは遊ばせていた(何も植えてなかった)土地ということなのですが、
草刈り等の手入れはしっかりとされているので、雑草もキツくなく、さくさく耕せました。

土はちょっと粘土質の様子。
ほうきのバイブル『茨城県の農家副業 第四篇』には「品質の良好なるものを得んには餘り乾燥せざる土地を良しとす」と書かれているので、
案外ほうきを作るのには良い土なのかもです。できてみなければ分かりませんが。

それにしても、種まきが待ち遠しくて仕方ない。
3月までは畑でやれることがほとんどないので、ますます冬が長く感じられます。

あけましておめでとうございます

年が明けてもう4日。
遅くなりました、2017年。あけましておめでとうございます。

今回の年越しは家を離れて色んな所へ行き、ゆっくりのびのび過ごさせていただきました。

宮島

初詣は、今年は特別。厳島神社。

ここのご利益は交通安全が有名らしいですが、
いかんせん人が多くお参りするのに必死で、
何のお願いもしないままお参りは終わってしまいました。

まあ、お願いというのは、神様のご利益があろうとなかろうと、
具体的に自分の頭に思い描いて行動することに意味があると思いますので、
ここで2017年の目標を具体的に示して、初詣の補完をさせていただきます。

 

2016年は、ものすごくたくさんの人に助けられて、道を進むことができた年だったと思います。
本当に、ありがとうの連続でした。

2017年は、繋いでくださったご縁を大切にしながら、
引き続き、ほうきの道を歩いていきたいと思います。

今年の目標は具体的に、そしてシンプルに。

「700㎡の畑と500本のほうき」

一年というものは、やりたいことの3割もできないくらい短いものなので、
2017年はあんまり欲張らずに、やるべきことに集中します。

以上、本年もよろしくお願いいたします。