月別アーカイブ: 2020年8月

それぞれの箒 展@カゴアミドリ

夏の収穫が終わり、只今全力疾走で制作をしています。

次の展示は、カゴアミドリさんの企画『それぞれの箒 展』。
4人の箒職人の”個”に焦点を当てた展示会を企画していただきました。

3年目となるカゴアミドリさんでの箒展ですが、
なんといっても今回は、ライターのウィルソン麻菜さんとフォトグラファーの小山加奈さんを交えたオンライン連載企画『箒をつくる人たち』がスペシャルです!

―連載企画『箒をつくる人たち』―
1)8/18(火) 長野・松本箒  米澤資修さん
2)8/21(金) 栃木・鹿沼箒  増形早苗さん
3)8/25(火) 神奈川・中津箒  吉田慎司さん(取材地:北海道)
4)8/28(金) 茨城県・つくば箒  フクシマアズサさん


ウィルソン麻菜さんは、昨年 種から育て、編み上げる 手仕事あふれる箒職人の日常 | 未知の細道 を執筆してくださったライターさんで、
手仕事、ものづくりのこと、そして人物に迫るヒアリングがめちゃくちゃ上手い方です。

今年7月、『箒をつくる人たち』のために再び取材していただいたのですが、未知の細道の取材のとき以上に色々引き出してくださいました。
他3名の職人さんがどんなお話をされたのか含め、記事を拝見することがとても楽しみでした。

フォトグラファーの小山加奈さんは、猪苗代で「写真家」として活躍しながら、材料栽培から箒作りも行っているパワフルな人。
人物(特に表情)を捉えるのがとっても上手い方なので、職人それぞれの”姿”も、記事と併せてご覧いただけることでしょう。


半年以上かけて構築してくださった、とても楽しみだった企画展なので、俄然制作にも気合が入ります。
連載記事に見劣りしないように、作品作り頑張ります!

夏の収穫が終わりました

梅雨の長さに苦しみましたが、ひとまず夏の収穫作業が終わりました!

梅雨が一向に明けないときは、収穫したくてもできなくて焦りました。
雨が多くて養分が流されて、日照時間も少なく、根元からは腐ってきて…。
あの畑の嫌われ者メヒシバが赤く枯れてしまうような気候です。全滅にならずに済んだことにひたすら感謝感謝。

とはいっても、日当たりの悪いところの株はほぼ採れず。
例年より3分の2ほどの収量となりました。

だけど、採れた草の質は、とても柔らかくて良い!
曲がっていたりしてちょっと扱いにくいものもありますが、工夫して良いほうきに仕上げてやるぞと意気込んでいます。せっかく採れた草ですから、腕の見せどころである。

総評としては、
【草質】 ★★★★☆
柔らかくて揃っている草が多い。今年は特にしなやかなほうきになりそう。
【草の傾向】 ★★★☆☆
ブラシ向きの小さな草が多め。大きいほうきは数量限定になりそうです。
【収量】 ★★☆☆☆
一番穂は3分の2に減少。二番穂に期待。


最初に刈った場所からは、もう新芽が生えてきました。
いつもは秋に向けての制作でなかなかか手を入れられていませんでしたが、
今年は追肥もしっかりやって、しっかり育てていきたいと思います。