日別アーカイブ: 2016/04/12

ほうきのバイブル

つくばのほうきのこと書き記す貴重な資料に、『茨城県の農家副業 第四編』という本があります。

大正8年、農村の発達のために編纂されたこの本は、県内各地の農家副業を調査・記録したもの。
現代っぽくタイトルを付けるとすると、『農家のための副業マニュアル!』という感じでしょうか。

そしてその中に、「筑波郡大穂村の草箒」という章が登場します。

ここには、大穂村(現つくば市大穂地区)におけるほうき作りの歴史から、草の栽培法、収量、栽培に必要な人員、道具、加工法、収支に至るまで、ほうき作りに関するありとあらゆる情報が記録されています。

当時のほうき作りについて知ることができる、私にとってはそれはそれは有難い、聖典というべき本。

いつでも取り出して読めるように製本してみました。

ほうきのバイブル
(ちゃんと裏には「国立国会図書館デジタルコレクションより」と記載しています。こんな貴重な資料をネットで読めるとは、情報社会ってすごいです。)

本という物体に再加工することで開くのが楽しみになり、より「大事にしよう」って気持ちも沸いてくる。そういう作戦です。