9月の予定

9月になりました。気温が少し落ち着いて、ほうきを作る時期になったなぁと、肌に感じる季節です。

さて、今年の草は、梅雨の長雨で少し小さめの穂が多く、 また収穫直前の台風の影響もあって、例年より収量減となりました。
ですが、冬と春にたっぷり堆肥を入れたおかげか、芯立ちが少ない!
ブラシに向いた小さくて充実した草が多めの年となりました!

さて、9月は2つのグループ展から、ほうきをお届けさせていただきます!
WSなども企画しておりますので、遊びに来ていただけると嬉しいです!


「常陸の国からの贈り物」
2019.9/14(土)~9/23(月)
てしごと舎kuraso (つくば市吉瀬1679-1)


えらべる箒 展
2019.9/17(火)~29(日)
カゴアミドリ(国立市西2-19-2 第一村上ビル2F )

『未知の細道』掲載

旅メディア『未知の細道』さんに掲載していただきました!
ほうき作りと収穫前の畑をご覧いただき、ほうきのことをお伝えさせていただきました。

取材に来てくださったライターさんが話を引き出すのがとても上手な方で、
ものづくりや職人さんに対する理解も凄かったので、
とても心地良く楽しい時間でした。

取材って、相手によって話の進んでいく方向が全然違うので面白いです。
特に私の場合は、その場の流れにゆだねるところが大きいので、
相手がいて、口に出して初めて「ああそうか!」と、今まで持ちつつも宙を漂っていた気持ちを言葉で捉えることができたり。
自分で文章化するのとはまた違った切り口になるのが、新鮮で良いですね。

そんなわけで、掲載記事は一歩踏み込んだほうきの話になっていますー。⇒https://www.driveplaza.com/trip/michinohosomichi/ver144/

一番穂収穫完了!

今年も生きたまま、夏の収穫を終えることができました。
冗談抜きで危険な暑さです。
が、危険と隣り合わせだからこそ、丸一日を収穫のためだけに捧げるつもりで、集中力を持って乗り越えることができました。

収穫の一日は、
 3:30 起床、着替え、食料準備
 4:30 収穫作業開始(刈取、調整、脱穀、湯通し)、途中適宜食料補給
 10:30 収穫作業終了
 11:00 干す作業
 11:30 汗を流して昼食、昼寝、適宜乾燥中の草を反す
 16:00 夕方の収穫作業
 18:30 収穫作業終了
 19:00 夕食
 21:00 就寝

夕方の収穫作業の様子

人並みの体力しかない私としては結構過酷(特に日中の足踏み脱穀と干す作業が!)。
ですので、早起き、疲れ切る前に終える、とにかく飲む食べる、昼寝、などなど、暑さに殺されないために各種徹底しました。

7/27 収穫直前の様子。見事に全部倒れた

収穫直前の台風で全面倒されたものの、収穫期間中はほぼ雨が降らなかったおかげで、思ったよりもスムーズに終えることができました。
心配だったアブラムシも、6月7月の奮闘で数を抑えることができたので、二番穂も期待できそうです。

今日は丸一日かけて残渣の刈り取り。
手を掛けた株が一気になくなるのは、すっきりするけどちょっと寂しいです。

アブラムシ研究

間引きを終え、中耕除草。今年も雨が少ない梅雨ですが、堆肥をしっかり入れたおかげで土が乾きにくく、順調にほうきたちは育っています。

しかし、暖冬の影響で、アブラムシの進行が早いです。体感で3週間くらい早いでしょうか。
もうこんなにびっしりコロニーを形成しています。

栽培を始めた当初から苦しめられてきたアブラムシ。1年目はほとんどの株を枯らされた。
憎き存在アブラムシ。でも、5年間ずっと見てきて、だいぶ彼らのことが分かってきました。

<繁殖のパターン>
よく言われていることですが、彼らアブラムシは単為生殖で増える。暖かい時期はメスだけで、自分のコピーをお腹の中に宿し、さらにお腹の中の子のお腹の中にも孫がいて、どんどん増えていきます。
高温になると繁殖力が低下するらしいです。そのため冷夏の夏は恐ろしいことに…。

<飛ぶアブラムシ>
普通の個体は翅を持っていないけど、コロニー内の数が増えたら翅を持つ個体が出て、他の住処を求めて旅立っていく。梅雨の少雨がアブラムシの拡大に影響するのは、翅有りのアブラムシが旅をしやすいからなのでしょう。
翅有りアブラムシは黄色が大好きなので、黄色バケツ防除法は有名ですね。

<アリとの共生関係>
これもよく言われていることですが、アブラムシとアリは共生関係にあって、アブラムシはアリに守ってもらい、アリはアブラムシの出す甘い排泄物をエサにしています。
アリが実際にどういうことをしているかというと、飛んできたアブラムシの周りに土でシェルターをこさえたり、株の根元に空間を作ってアブラムシが雨で流されないようにしたり、葉っぱから落っこちたアブラムシをアリが見事にキャッチして元の場所に運んだり(これらは実際に目撃しました)。これには流石に関心させられた。
アブラムシ対策には、アリの駆除もセットで考える必要があるわけです。

<居場所>
根っこと茎の間、下の方の葉っぱの裏、そして新芽の出てくる渦の中。ホウキモロコシの場合はこの3か所が主な居場所でした。アリが活発に群がっていると大抵そこにアブラムシがいるので、見つけるのはそれほど苦労はしません。

色々試した結果、物理的に抑えるのが一番という結論に。次の2つを希釈したスプレーがメインウェポンに落ち着きました。

①住友化学の粘着くん液剤
デンプンが主原料のソフト農薬です。うすーいデンプン糊みたいな液体で、アブラムシなどの小さな虫を窒息死させます。原理は牛乳スプレーと同じ。化学殺虫成分を含んでないので気兼ねなく使え、かつ、ちゃんと効果が検証されているのが良いところです。

②トウガラシの酢漬け
とある筋から廃棄する穀物酢を20リットルいただいたので、トウガラシを浸けて対アリ液に。スプレーするとアリがパニックになり逃げていくのが見られます。酢のにおいとトウガラシの刺激に忌避効果があるのでしょうか。

スプレーは、「水:①:②=100:1:1」くらいの比率。全面散布よりもスポット的に、十分スプレーした方が効果が得られたので、中耕除草のときに持ち歩いて、コロニーを見つけ次第シュッシュッと吹きかけています。

私的防除の心得は、手間とコストを最低限に、収穫に影響がないくらい増えなければOK! シューティングゲームのような気分でいると、見つけたときの喜びもあり、胃にも優しくて良いと思います。
(本当はキラキラテープ法、幸せの黄色いバケツ法も試してみたいのだけど、なにせ畑の面積が大きいから、コストがかかりすぎるので却下。)

今日の作業では、援軍(テントウムシ様)もちらほら見かけられたので、希望の光が見えた。
敵がいて味方がいて、畑は今日も賑やかで、寂しくなくて良いですね。

ほうき、海の向こうへ

先月、私のほうきがイギリスに旅立ちました。
ロンドンにあるFoundland.shopさんが、ほうきを求めて工房まで来てくださったのです!

きっかけは一通のメールからはじまりました。
“あなたの製品を購入したいと思うかもしれません。”

はじめての英語メールのやり取りに正直ビビりながらも、
『「その日暮らし」の人類学』という本で読んだ、
「アフリカ人は中国での商品買い付けを、ジェスチャーと電卓のみで行う」
という事実を胸に、“是非いらしてください!”とメール送信。

当日は駅で待ち合わせ。
どんな方がいらっしゃるのか今までにない種類の緊張を感じておりましたが、
いらっしゃったのはハツラツとした良い感じのご夫婦。
合った瞬間交わした笑顔で、一気に安心したのを覚えています。

しかしながら、こちらは英語カタコト。そしてあちらも日本語カタコト。
お互い言いたいことはあっても、言葉で伝えるのには一苦労。
でも現代のテクノロジーは凄くて、お互いスマホの辞書を翻訳を片手に、話す。
コミュニケーションは80%くらいは成立していたと思います。
無事、ほうきたちも旅立っていきました。

海外は台湾しか行ったことのない自分としては、なんだかほうきに先を越された気分ですが、そのうち後を追って、憧れのロンドンへ行ってみたいと思います!
ロンドン、大好きな画家ターナーの国ですよ!いいなぁ。

種まき終えました!

待ちに待ったほうきの種まき、先週からはじめていました!
今年は暑くなるのが早いので、気持ち早めの種まきです。

いつ見ても美しいほうきの種。心の中で、畑のブラックダイヤ、と勝手に命名しています。

今年は石灰と同時まきにしてみました。途中で畝が曲がっていくのはご愛敬。
冬場不足していた日光を存分に浴びたので、身体が夏モードに目覚めていくような気分で、とっても気持ち良かったです。

 

ちなみに、今期畑に入れた堆肥は、龍ヶ崎の堆肥センターで貰ってきたものです。

堆肥センター、こんなところ。すごく大きな堆肥ヤードがあって、鶏ふん、牛ふん、豚ぷんなど、いろんな種類の堆肥が売っています。
サブロク板に大きく書かれた鶏糞の文字がなんとも頼もしい!

牛ふんは、軽トラ一杯で2000円!安い!
業者向けのプロショップなのかと思いきや、家庭菜園用に堆肥を買いに来るお客さんもいて(乗用車の場合は袋詰めで買えます)、いろんな層の人に重宝されているようでした。

軽トラで堆肥センターに行くときは、あおりとシート、園芸手袋、そして防塵マスクは必須だと思います。できれば防塵メガネも。
(一回目何も知らずに行ったら、痛い目見ました)

 

現在の畑の様子はこんな感じ。先週まいた場所はもう芽が出てきていました。
土の栄養をグングン吸って、すくすく育っていってほしいと思います。

『PAPERSKY』掲載と企画展参加

地上で読む機内誌『PAPERSKY』に掲載していただきました!
#59「日本のつくり手」のページです。同内容はこちらでもご覧いただけます。

それに合わせて、URBAN RESEARCH DOORSさんの企画「SHARE THE LOCAL 茨城」に、ほうきたちが参加します!
場所は大阪南船場のDOORS HOUSE、開催は5/14(木)~6/6(木)までです。
(県魅力度ランキング最下位でおなじみの茨城を、DOORSの方たちがどうチョイスしてどう料理したのか、正直すごく気になっています。)

西の人たちには茨城っていまいち馴染みのない場所だと思いますが、住めば都、隠れた良いものがいっぱいある茨城。この機会に、茨城の魅力を色々知ってもらえるといいなと思います。
お近くの方は、是非お立ち寄りください!

5月の予定

もうすぐ畑が本格スタートする、待ちに待った5月!
今月は2つイベントに参加させていただきます。
(ほぼWSが中心ですが、販売も少々)

■2019/5/3(金・祝) 春のカエル市@カエルトープ
群馬のカエルトープさん主催の、春のイベントです!
WS『コーヒーブラシを編む』をやらせていただきます。
当日受付・1時間毎の開催(各回定員2名)
参加費2000円

 

■2019/5/18・19(土・日)つくばスローマーケット@vol.12@旧筑波東中学校
『選べる ほうきのWS』やります。
下の写真の4タイプの中から、好きなサイズのほうきを選んでいただき、編み~仕上げまでやっていただく体験です。スローマーケットのスローにあやかり、ゆっくりじっくり作っていただこうと思っています。
当日受付となりますので、時間に余裕を持っておこしください!

春の陽気の下でほうきを作ってみたい方は、是非是非お越しください!

南相馬に行ってきました

4/20-21は一泊二日で南相馬でした!久々の遠征!
昨年よりほうきをお取り扱いいただいている「鍋屋金物店」さんに行きたくて、
ほうきをお届けついでに見学してまいりました。

常磐線、ほうきを持って出発。
ホームや車内ですれ違う人からはほぼ100%二度見されるのですが、
かつて常磐線でほうきを売りに行っていた行商人の気持ちを追体験している気分でした。

(後ほど、「双葉屋旅館」の女将さんから聞いたお話では、震災前まではほうき売りの人が来ていたらしいです。行商ってそんなに昔の話ではないんだなぁと、ちょっとびっくり。)

富岡~浪江区間は、代行バスで国道6号線を行きます。

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こちらが 「鍋屋金物店」さん。小高駅から徒歩約10分くらいのところに位置します。

こちらが店内。昔ながらのザ・金物屋という感じで、ホムセン探検好きな私としては非常にそそられる。

本当にホムセン顔負けの品揃えの豊富さで、道具のことを丁寧に教えてもらえ、
細かい注文にも応えていただけます。
(私も2kgのばねばかりを注文させていただきました)

さらにはコーヒーのサービスまで!
こちらの豆は店内で購入可能。「良いものなら何でも取りそろえる!」という気持ちで営業されているそうで、コーヒー豆や干ししいたけ、会津の豆菓子などなど、ピンポイントで面白いものに出会うことができます。

金物屋さんだけど、どこか安心感のある不思議なお店でした。

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帰り道、駅前の空には鯉のぼりの群れが。
そういえば、もう5月目前なのですね。

職人の庭@乙女のつくば道~

昨日今日は、「職人の庭」@乙女のつくば道 でした!

少し気温が低くなった2日間でしたが、いらっしゃる皆さまの暖かさに支えられて、無事終えることができました。
お越しいただきました皆さま、ありがとうございました。

藍染糸で編むほうきのWSでは、今回は練習パートからスタートして、しっかり手の使い方を覚えていただきました。
半割のカラを編むのに苦戦される方が多かったですが、皆さんそれぞれのほうきを完成させていただくことができました!

 

WS中にはこんな風景も。
(ジョウビタキ!参加者さんが発見されました!)

自然が近くて風景が豊かなのも、つくば道のいいところですね。
来年は、少し外も歩いてみたいなぁと思います。