投稿者「フクシマアズサ」のアーカイブ

近況報告!

来週から4月、新年度となりますね。
相変わらず新生児並みに夜中起きる息子を前に、ほうきづくりを再開しようとしては頓挫するを繰り返しております。
月齢が進めば楽になって仕事もできるようになると思っていたけれど、そんな甘いもんじゃなかった、子育て(子どもによる?)。
両実家とも遠方で日常的に頼ることができないのもあって、毎日生活をするのがギリギリ。でも、子どもとの時間をめいいっぱい楽しんでいるのもまた事実。

近況を箇条書きにて。

・コーヒーブラシとテーブルブラシの制作は、一時中断しています。
・草の下ごしらえや糸染め等、準備ができ次第、地道に作っていきます。
・この春から材料栽培をちょこっとだけ再開します。
・いろいろ考えた結果、息子が3歳になるまでは子育てに専念することに。
・ほうきづくりは2026年頃から本格的に再開します。

できるときにできることをやる形で手は動かしていきますので、何卒、制作再開までお待ちいただければ幸いです。

2024 謹賀新年

昨年は一年間、子ども子ども子どもの一色でした。
今年は子育て中心だった心と身体を、少しずつものづくりへスライドさせていく年にしていきたいと思っています。
息子にも、作業している母に慣れてもらう所存。

畑も、小規模ならが再開します。まずは冬の土づくりから。

皆さまの元へ、少しでもたくさんほうきをお届けできるよう頑張ってまいりますので、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

周回遅れのほうきづくり

約1年ぶりのブログ投稿です。
先日、0歳育児を終えました。

長く過酷な1年間でした。もちろん、赤子を育てる喜びはあったものの、24時間365日休みなしの子育ては、初めて大規模に畑でほうきを育てたときの10倍くらいのしんどさでした。
とにかく寝ない。寝るより泣く。眠くても泣く。月齢8か月くらいまではそんな感じの、「赤ちゃんは泣くのが仕事」を忠実にこなす我が子でありました。
(ちなみに、夜泣き夜間授乳はまだまだ続いております。泣)

そんな中ではありましたが、昨年収穫した草の選別を、1年かけてようやく終えました。
制作さえ始まれば、ここからは早い、はず。
しかし、ねんねの安定しない息子故、肝心の制作をする時間がなかなか取れません。
親から離れて過ごすことに慣れて、一時保育に預けられるようになるのが、本格的に制作を再開できる条件だなぁと、ひしひしと感じております。
でも、10月から夜なべ仕事でちょっとずつでも時間を取るつもり。

今しばらくお待たせいたしますが、何卒ご容赦ください。

もう一つ制作再開の足を引っ張っている要因として、実は現在住んでいる我が家(賃貸)の取り壊しが決まり、この夏からずっと引っ越しの準備に追われています。
幸い、新しく住む場所は決まり、いろいろと手を加えなければならないものの、今よりもっと充実した環境が得られる予定です。
制作が再開する頃には、新居のお話もお伝えできればと思います。

無事出産を終えました

先月、お陰様で無事出産を終えました。

破水から始まり、2日間の陣痛促進剤の末、緊急帝王切開での出産となるという、初めてにもかかわらずフルコースのお産で、
逃げ場のない促進剤の苦痛の中、「大変なことに手を出してしまったぞ」という感想を持たずにはいられなかったことを思い出します(周産期医療に感謝)。

それでも、切開後、まだお腹の中にいるにもかかわらず産声を上げた元気な男児に、全ての苦しみは忘れられ、
現在は、力強い小さな手に癒されながら、子どものお世話に全力投球の日々を過ごしています。

今しばらくほうき作りはお休みとなりますが、また皆さまにほうきをお届けできるよう、少しずつ体制を整えてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

収穫、終わりました!

2022年栽培の、ほうきの収穫が終わりました!

妊娠期間中の畑はとにかく体力・気力勝負で、帰ってきたら毎度ぐったり。なかなかブログの方で栽培経過をご報告できずでした。
土日は夫の手も借りながら、何とか栽培した分は採り終わり、ほっと胸をなでおろしています。

今期は暑さとの戦いではありましたが、台風の被害がなかったのが救いでした。
芯立ちのない穂が多くでき、こんな年に限って出来が良い…。
ただ、水不足ののち、出穂時期の梅雨戻りの影響で、曲がりも多かった。
曲がりに強いシャキッとした株を育てるのが、今後の課題です。


【最高の装備】

満を持して、空調服を導入しました。
前々から欲しかったものの、現場のおじさまの特権、というイメージがあって、なかなか手を出せずにいたのですが、これがとにかく良かった!

軽いので作業中の煩わしさはそれほどなく、外気が服の中に取り込まれるだけなので冷えすぎて体調を崩すということもない。暑さに持っていかれる体力が軽減されるような感じで、作業後の疲れが段違いでした。

空調服屋さんの回し者ではありませんが、一度熱中症になると回復まで何日も苦しむことになるので、現場仕事以外の方にもオススメしたいと思います。

なお、あまりに快適なので、私は日中洗濯物を干すときにも使ったりしています(笑)


【テントウムシ作戦のその後】

普段は収穫中に成虫が飛来する程度にしか見られなかったテントウムシですが、今年は栽培期間中からたまに見かけ、収穫時期には幼虫まで見ることができました。

アブラムシのコロニーを食べつくした幼虫くん。頼もしい。

毎年やっていた『粘着くん』によるアブラムシ防除を今年はやらなかったのですが、アブラムシによる被害はほとんど出ず。もちろん天候による違いもあるでしょうが、テントウムシリッチな環境を作り出すという点では、成功したように思います。

ただし、春から雑草を残しつつ栽培に取り組むのは、労力の点で大変だった部分もあり、その辺をどう両立していくかが課題でもあります(機械で全面耕し除草する方が楽なんですよね)。


色々と思い残すこともありながら、残すところは、周りの草刈りと採種のみとなりました。
お盆明けからは産休期間。ほうきのことから離れるのは少し寂しくもありますが、作りたい気持ちを大事に蓄えて、また皆さまの元にほうきをお届けできるようになることを、楽しみにしたいと思います。

2022年の栽培が始まりました!

待ちに待った、2022年のほうき栽培が始まりました。

先週種まきを終え、最初にまいた畝はもう発芽。
ほうきの成長は早いこと早いこと。

今年のテーマは、コスト削減・省力化です。

例年まいていた牛ふんとカキガラ石灰を辞めてみて、
春の土づくりには、モミガラくんたんと、満を持して登場「ケイカル」を投入!

この「ケイカル」という資材は、2021/06/09の投稿でいうところの鉱物肥料であるのですが、製鉄業の副産物として排出される代物。
稲作にとって重要な「ケイ酸」肥料であり、イネ科であるホウキモロコシにも良い効果があるに違いないと睨んで、今回取り入れてみることにしました。
(ケイ酸の効果については、高橋英一先生の『作物にとってケイ酸とは何か―環境適応力を高める「有用元素」』がとっても分かりやすく面白く書かれています!)

副産物なので激安というのがなにより嬉しいところ。
(肥料不足が心配される昨今ですので、せめて食料でないホウキモロコシは、有用な肥料に頼らず副産物のみで育てていける方法を模索していきたいものです。)

そして省力化については、畝間除草と防除を深追いしすぎない、という方針に切り替えることに。

冬~春にやっていた全面耕起を止めて、畝間となる場所に適度に雑草を残し、春のうちからテントウムシリッチな環境を作り出そうという作戦です。
雑草たちは、ほうきの成長を阻害しない高さに管理するのみ。刈り草が肥料分にも貢献してくれると信じて、抜きたい気持ちを押さえて共生してもらいます。

果たしてこんなことをして上手くいくのか、と思われるかもしれませんが、昨年こぼれ種で雑草地帯に生えたホウキモロコシが、なかなかたわわに良い穂をつけていた、ということがありました。
そうなると、適度に雑草が生えた環境でもほうきは育つのでは、という仮説を検証せずにはいられません。
多少収量が減ったとしても、その分省力化の割合が上回ればしめたもの。
除草だって防除だって、やらずに済めばそれに越したことはないのです。

秋に出産を控えているため、今年の作付は3分の2に減らしました。
良い気候に恵まれることを祈って、この夏を駆け抜けたいと思います。

5月の予定

種まき間近の時期ですが、GWはイベント出店があります!

【5月の予定】
5/5(木) 春のカエル市 2022 10:30~16:00
カエルトープ(群馬県吾妻郡高山村尻高107-1)

ブラシから長ほうきまでの各種販売と、久々に、ちょっとしたワークショップを開催予定です。

WS「丸ブラシを編む」
隙間や窓枠の掃除に便利な、小さな丸ブラシを編みます。
当日随時受付(受け付け順のご案内、最大12名まで)
所要時間15~30分
参加費:2,400円
床座のためパンツスタイルでお越しください。


このイベントを最後に、ワークショップやイベント出店の機会はしばらくお休みとなりますので、
ほうきがご入用な方、ほうき作りを体験したい方は、是非お越しいただければ幸いです。

【2月つくいち】お休みします

ここ数日の感染状況を鑑みて、誠に恐れ入りますが、2月のつくいちは出店を休止させていただきます。
イベントでは手洗いや消毒を徹底しづらく、また2月は気温も低く体調を崩しやすいため、お客様に安心してゆっくりとほうきをお選びいただき辛いと判断いたしました。

つくいち自体は開催されますので、感染対策を徹底の上、お買い物をお楽しみいただければ幸いです。

来店予定だったお客様には大変申し訳ありませんが、
次回のつくいちにて、お会いしましょう!

2022謹賀新年

三が日も終わって、今日から仕事始め。
皆さま、あけましておめでとうございます。

今年も変わらず、人に寄り添う良いほうきに向かって、
ひたむきに努めてまいりたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

手帳の話/本年もありがとうございました

カゴアミドリ様での「ほうき展」も無事幕を閉じ、
2021年の予定はすべて終了いたしました。

先行きの見えない時代、天候不順も相まって、毎年毎年綱渡り。
そんな中でも、ほうきを作り続けることができているのは、ひとえにご愛用くださる使い手の皆さまのお陰です。
本当にありがとうございます。

作るたびに、少しずつ少しずつもっと上達していって、これからも「使い良い!」と感じていただけるようなほうきを作り続けてまいりたいと思いますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。


大掃除もやっと終わって、年末恒例のこたつワークは、来年の手帳作り。
学生時代は市販のものを購入していましたが、色々試した結果、自分で枠線を引いて作るのに落ち着きました。
今回はコクヨのノート(A5)を利用。最近のはドットが最初からついているので便利です。

なんでわざわざ手書きで枠線を引いているのかというと、見開き左面をカレンダーにして、右側をメモ帳としたいからです。
右側には、夏場は畑に関することを書き、秋~春にかけては、イベントの詳細や各種〆切について記入します。これで忘れっぽい自分でも、必要なことをすぐに思い出すことができます。

カレンダーの方には、日付以外に、
・二十四節気と雑節
・月齢
・一年通して何週目か
を書きこみます。
これを参考に、前年の畑の予定と照らし合わせて、翌年の営農計画を立てるのです。

月齢については、今回初の取り組み。
ジョン・F・エンブリー氏の『須恵村』によると、昔の人は月の満ち欠けに応じて、農業を営んでいたらしいのです。

植物の成長にとってなくてはならないのは日光、ですが、日光を反射している月の光もまた、植物にとって重要な要素。潮の満ち引きもまた然り。
これは取り入れないわけにはいかない、ということで採用することにいたしました。
良い結果につながると良いのですが。

肥料はどうしようか、種まきはいつやろうか。
計画を立てている段階が、一番楽しいものです。