日別アーカイブ: 2016/10/15

常陸太田のほうき

秋晴れ!
旅をするのにもってこい、ということで。

常陸太田のほうきに逢うために、『常陸太田手仕事展』のほうき作りワークショップに参加してきました。

常陸の車窓から

同じ茨城県内のほうきということで前々から見に行きたいなぁとは思っていたのですが、
なかなか距離が遠くて今の今まで引っ張っておりました。

2両編成のワンマン列車、「ポッ」っと鳴くかわいい列車に揺られ、のんびり2時間で常陸太田駅へ。

会場のある鯨が丘商店街では、ちょうどKENPOKU ARTも同時開催。
街に並んだ作品も楽しみながら、商店街をてくてく行くことができた。(「鯨が丘のピンクの窓」が凄くよかった)

常陸太田ワークショップ会場

さて、今回ほうきワークショップを開催されたのは、常陸太田とその周辺にお住いの元気で明るい女性グループ。
在来作物を引き継ぐ活動をしている「種継人の会」の方々で、常陸太田は「河合のほうき」の職人さんからほうき作りを学んでいます。

もちろん、ほうき作りは栽培から。
常陸太田で昔から作られていた作物としてこれからも残していきたい、ということで、ほうき作りが始まったのだそうです。

「河合のほうき」の職人さんは、実は数年前から体調を崩されたそうで、
現在は奥さんがその技術を受け継いで、皆さんに教えているそうです。
今日は奥さん、片手ほうき(この地域では「半手(はんで)」という)を実演制作されていました。

「河合のほうき」、同じ県内のほうきでも、つくばのほうきとは作り方も形も結構違います。
どちらかというと、先日ご紹介した埼玉の「上福岡のほうき」に似ている気がします。

しっかりと、むっちりとした、昔ながらの座敷ぼうきの感じです。

—–

河合のほうき畑

そして、なんと、急なリクエストにも関わらず、奥さんの畑も見せていただいてしまいました。
これは刈り取り後に育てた2番ぼうきなのですが、さすが立派。

株間は10cmぐらいで、つくばのものよりかなり広い。
そのおかげか、太くしっかりした茎で、2番ぼうきなのに倒れずまっすぐ立っている。
土も、つくばの石灰土壌と違って、田んぼのようにギュッと締まっています。

ここまで見てしまうと、種まきや収穫の様子も見学したい気持ちが湧いてくるものです。
続きは来年。

色々教えてもらって、案内までしていただき、最後にはオススメのお土産屋さんまで教えていただきました。
常陸太田の皆さんありがとうございました。

常陸太田のワークショップほうき

ちなみにワークショップで作ったほうきは、3つ玉のこんなほうきです~。