10月~の予定

つい先日、ワクチン2回目をついに終えました!
熱、全身痛、めまい、胃痛などなど、あらゆる体調不良が足早に通過していって、まだ若干残る余韻にフラフラ。でもこれで、昨年よりは安心して人前に出られるだろうか。

それにしても、待ちに待った手仕事の秋!

昨年は不作もあって、ほうきをお届けできる機会が減っていて申し訳ない思いでした。
ワクチンは万能ではないということなので、引き続き感染対策を怠らず、新たな気持ちで、2021年産のほうきをお届けしてまいります。

【10月の予定】
10/9(日) つくいち 9:00~13:00頃
10/24(日) 森のとびら in IBARAKI 10:00~16:00

11月まではマルシェ等が中心で、展示会は東京都国立にて12月を予定しています。
そのほか、12月は鹿児島のお店へも納品予定。

情報は分かり次第掲載いたしますので、ウェブサイトやインスタをご参照いただければ幸いです。

【新規お取扱】カフェギャラリー結さんへ納品

兵庫県のカフェギャラリー結さんへほうきを納品いたしました!

結さんは、築100年を超える古民家(油屋)を改装して営まれてるギャラリー兼カフェのお店です。
オーナーのOさんも織物をやっていらっしゃるほか、養蜂も営まれており、
自家製蜂蜜を使ったドリンクやお菓子がめちゃくちゃ気になります。
インスタの投稿がどれも美味しそうで!)

お近くの方は是非足をお運びください!

↓↓↓↓↓

カフェギャラリー結
〒679-4177
兵庫県たつの市龍野町下川原111
TEL: 0791-63-2183
営業日: 金・土・日・月 10:00~17:00

『BE-PAL』10月号掲載

本日発売、アウトドア雑誌『BE-PAL』10月号に掲載していただきました!

今回は、まさかのカラサキが主役!
「にっぽんの刃物語」と題した、毎号様々な刃物を特集した記事に取り上げていただきました。

カラサキとは、忍者のクナイのような形をした、ほうき作り専用の道具。
つくばのほうきの特徴的な形、ハマグリ型を作るためには、特になくてはならない刃物です。

現在最も愛用しているのは、いわきを拠点に制作されているomotoさんに、ご縁あって作ってもらったものです。
厚み、サイズ感、重さ、切れ味(切れすぎてもダメ)、どれもちょうど良くて、
文字通り、これがないと仕事ができません。

紙面ではカラサキの渋い写真と共に、ドキュメンタリー番組のような語り口で、つくばのほうきの歩みを書いてくださったので、
購読された方は、是非読んでいただければ嬉しいです!

一番穂の収穫

一番穂、夏の収穫が終わりました!

まだ選別をやっていないので何とも言えませんが、採れ高はほぼ平年並み。
質も悪くなく、去年の不作は挽回できたかな、というところです。

曲がった草も多かったですが、それはそれで、曲がった草でしか作れないようなほうきに仕上げてみたいと思っています。
秋からの制作が楽しみです。


【おまけ】春~夏に出会った虫たち

三日月模様のナミテントウ。ナミテントウはこの子以外にもいろんな模様の子たちがいました。
目指せ、模様全種類コンプリート!
玉虫色のタマムシ。玉虫厨子のあれですね。初めて見ました。
電気虫の異名を持つイラガの幼虫。お約束の通り、刺されました。痛かったけど造形が美しいので許せた。
今年は頻繁に出没したカブトムシたち。どうやら同じやつではなさそうだ。

畑との向き合い方

2021年の栽培が始まりました!

本格的に栽培を始めて早5年。
農業というにはあまりに小規模ですが、畑のあれこれを自分なりに勉強して、なんとかやってきました。

ホウキモロコシの栽培は農家の副業で戦後に衰退した経緯もあって、栽培法が体系化されておらず、なにもかもが手探りです。
世の中には「○○農法」と呼ばれる様々な農法が確立されておりますが、何を取り入れたらホウキモロコシにとって良い結果が出るのか確証もなく。今もなかなか思う通りの結果を得られていません。特に昨年は梅雨の長雨の影響で、不作となりました。お米や野菜と同じように、天候の変化にも注意を払わなければなりません。

そんなこともあって、今年は作業記録をしっかり取って、色々試す実験エリアも設け、施しと結果の因果関係をきちんと調べることにしました。

とにかく良い草を作る!というのが明確な到達点ですが、そこに至るまでにどういう道をたどればいいのか、たどりたいのか。
ほうき作りは畑も含めたものづくり。5年目にしてこうありたいというのが見えてきたので、現在の畑に対する姿勢について、書いてみたいと思います。

【必ず目指すこと】
良い草を作る…草の質がほうきの質を左右します。草8割、選別2割、制作2割くらいなんじゃないかと思っています。良い草を作る、これは絶対外せません。
低コストな農作業…手間ひまかければいい結果が得られるとは限らないと、続けてきて分かりました。余計な手間をかければコストは増えるし、作物に悪影響がある場合もあるでしょう。例えば雑草対策の中耕ですが、作物の根を傷つけるリスクもあります。作物との距離や深さ、タイミング、頻度に気を払い、場合によっては三角ホーによる手作業に切り替えます。
かけるべき手間とは何かをきちんと把握し、要らない手間ひまは排除していきましょう。

【可能な限り目指したいこと】
鉱物資源を使わない…肥料って色々あるということを知りました。一般的には有機肥料、化学肥料、なんて大きく分けられますが、私の中では、3つに分類できると考えています。
化学肥料=ハーバーボッシュ法に代表されるようなエネルギー資源使って化学的に生み出した肥料。
鉱物肥料=過リン酸石灰のような、鉱物資源を使って作られた肥料。
生物由来肥料=家畜糞とか、魚粉とか、カキガラ石灰とか、生物にまつわるものが原料となっている肥料。緑肥もここに入る。
どの肥料を選んでも、植物に必要な栄養素が適量土にあれば育つわけで、それなら、なるべく再生産可能な生物由来の肥料を使っていきたいと考えます。ほうきを作っているのですから、なるべくゴミを原料にしたいというのが根底にあります。化学肥料や鉱物肥料のような限りある資源のものは、もっと大事な食べ物の生産に使われるのが良いと思うので。
緑肥や刈り草堆肥、生ごみ堆肥も活用して、ゴミから作られる(=再生産される)ものづくりを目指しましょう。
(※エコとか環境への配慮、ということではなく、ゴミから作られた道具の方が、世の中の隅っこを埋める”愉快なほうき“になり得るような気がするからです。)

天敵生物の活用…農薬否定派ではないんですが、化学的な農薬はきちんと勉強しないと扱いが難しいと思っているので、当初から使っていません。ですが、増えすぎたアブラムシに対しては、「粘着くん」という、物理的に殺戮するタイプの殺虫剤(原料はデンプン)を活用しています。
でも、一番いいのは、アブラムシがいて、テントウムシがいて、畑に色々な生物がいることで、病害に発展しない程度にそれぞれ数が抑えられること。畑という人為的で自然じゃない環境を作っている以上、施肥や防虫対策は必須となってしまう訳ですが、天敵生物がある程度維持されるような畑作りをして、いずれ「粘着くん」も使わなくていいような環境にしていきたいと思います。
具体的には、部分耕で植え畝以外の場所に天敵生物の住処を維持すること。カラスノエンドウやレンゲのようなマメ科の緑肥も近いうちに活用してみたいです。

あれこれやりたいことがあっても、すぐにできないのが畑。あぁ、緑肥使ってみたかったけど、播種期が過ぎていた…。なんてことばかりで、なかなかスピーディには進みません。
しかし、本格的に栽培を始めて5年、あと60年は続けられると思うので、ゆっくり理想に向かって進んでいきたいと思います。あぁ、楽しいなぁ。

5月の予定

5月は、つくば市吉瀬のお店「手乃音」さん(旧 てしごと舎kurasoさん)にて、
グループ展「常陸の国から」に参加させていただきます。

常陸の国から ~藍染×刺し子×箒~

2021.5/1(土)~9(日) ※5/6(木)はお休み
11:00~16:00
手乃音(旧てしごと舎kuraso)(茨城県つくば市吉瀬1679-1)

https://tenone-teshigoto.com/free/exhibition2021-5

一昨年前の秋にご一緒させていただいた、藍染屋さんの藍染風布さん、刺し子屋さんのトタコさんとの3人展です。

年明けからこの日に向けて、2020年栽培の草オールインで準備をしてまいりました。
小さなブラシから長柄のほうきまで、藍染要素多めです。

どうぞよろしくお願いいたします。

工作ちりとりの作り方(中級編)

久々の作り方シリーズ!
アルミ板を使ったちりとりの作り方をnoteに公開しました。

作り方はこちら⇒https://note.com/hoki_fukushima/n/n32ebcdb6b937

専門的な木工技術や素材を使わないので、「工作ちりとり」と名付けました。
作りはシンプルですが、その薄さ、軽さが、ちりとりとして良い仕事をしてくれます。

ちょっと面倒な作業もありますが、時間と気合のある人は挑戦してみてください。

2月のつくいち

本日、2月のつくいちでした。
まだまだあけっぴろげにイベントができる世の中ではありませんが、
日常の日曜市として、引き続き開催しております。

もちろん、できる限りの感染対策を取りながらです。

今日もいつものように自転車販売のスタイルで参りました。

上半期は、3月のつくいち出店が最後となります。
クラフトイベントに比べたら細々とした規模ではありますが、
必要な方の手元にほうきを届けられるように、これからも続けていきたいと思います。

あけましておめでとうございます

2021年となりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回の年末年始は、満員の新幹線に揺られる代わりに、
おせちを作り、食べて寝て、食べて寝て、
いつもと違った時間を満喫させていただきました。

エネルギーチャージ十二分。ということで、
冬の土づくりに確定申告と、地味に大変な仕事が多い季節ですが、
芽吹きの季節に向かって頑張ってまいりたいと思います。

年明けの予定は、
1~3月まではつくいちへ出店、
5月はつくばのギャラリーショップさんでグループ展がございます。
詳細が決まりましたらブログ等で告知させていただきますので、今しばらくお待ちください。

年末所感

今年も残すところあとわずかとなりました。
いつも以上に先行きの見えない年でしたが、たくさんの人たちに支えられて、今年もほうきを作ることができました。
心より御礼申し上げます。

今年は、とにかく草(材料)の不作に悩まされた年でした。
梅雨が長引いたのが主な原因ですが、栽培者としては、どんな気候になっても、その年における最高のポテンシャルを発揮すべきで、天気のせいにしていてはまだまだです。
それに、自分の腕不足が招いた結果と受け止めた方が、来年以降に希望が持てます。

肥料のやり方を変えたのも、敗因の一つだったと思っています。
昨年までは、よく分からないまま、なんとなく堆肥と石灰をやっていました。ところが、同じ場所で栽培しているからか、地力が下がり年々草の勢いは減少傾向。
なので、今年から養分の簡易測定を取り入れて、不足する養分を単肥で施肥するように切り替えました。

そして結果は、見事、玉砕。
初夏までは良かったんです。青々とした葉で、ぐぐーっと伸びる茎。
でも、出穂まで肥料分が持たなかった。
日照不足も合わさって、収量はおよそ3/4に。

しかし、悪いことばかりではありません。
単肥に目を向けたことは、施肥量の計算の仕方や、撒くべきタイミングをきちんと考えるきっかけとなりました。

多分来年は、いける…!

雨降って地固まる、となるよう、来年はより一層栽培に力を入れて、
なるべくたくさんの方へほうきをお届けできるよう頑張ってまいりたいと思います。


今日は大掃除を終えました。
いつも忙しさにかまけてササッと済ましてしまう大掃除ですが、来年の豊作を祈願すべく、本気でやりました。
隅から隅まで片づけて、掃いて、拭いて。

そして、大掃除が終わった証に、しめ飾り。

豊作祈願のために、今年は二回り大きいしめ飾りにしてみました。

土に根差して生きるすべての人たちに、実り多き年がやってくるよう願いを込めて。