カテゴリー別アーカイブ: ほうき

職人の庭で作るほうき

明日3/31(土)・4/1(日)は、毎年おなじみとなってまいりました、
ゆけゆけ乙女のつくば道の企画、「職人の庭」です。

ありがたいことに2日間とも晴れの予報。
桜も綺麗に拝めることでしょう。楽しみです。

ほうき作りのワークショップでは、テーブルまわりに使いやすいこんなほうきを作ります。

空きのある時間帯なら当日受け付けも可能です。
もちろん見学のみも大歓迎。

どうぞ、お立ち寄りくださいませ。

行ってきました、矢吹町

福島県矢吹町の「未来くるやぶき」で、子どもたちとほうきを作ってきました!


「未来くるやぶき」は、矢吹町が運営する屋内外運動場です。
その2階にあるスペースが、この日は特設ほうき工房に!

真剣に説明を聞いてくれた子どもたち、サポートしてくれたお母さんたち、
そしてスタッフさんたちの手助けもあり、無事、みんな完成!

2時間という時間はあっという間でしたが、
嬉しい気持ちをいただけた、キラキラした時間でした。

ほうき作りって、栽培収穫作業なんかは身体が辛かったりするのですが、
こういう楽しい時間があると、キツイ仕事も頑張ることができます。

貴重な時間をありがとうございました。


(写真は全てスタッフさんの撮影)


余談ですが、ワークショップ後は、福島県をプチ観光させていただきました。
(別な用事があったこともあり、実は2泊3日でした。)

うどんを食べたら温泉に入れるお店に行ったり、
酒蔵を巡ったり、馬刺しを食べたり、
野口英世記念館に行き、はじまりの美術館に行き。

地元の方のご案内で、あちこち楽しんできました。

福島県は、喜多方を中心にこれまでも何度も行っていますが、
どこに行ってもいいところばかりです。

また行きたいなぁ。

まちのほうき屋さんを目指して

今日は、つくば中央公園のつくいち 初参加でした。


つくいちは、「背景までおいしい つくばのマーケット」をテーマに、
毎月第一日曜日にやっている朝一です。

今までは、美味しいものをいただいたり、ゆったり過ごしに行ったりして、
お客さんとして毎月楽しみだった大好きなイベント、だったのですが。

「背景までおいしい」というキーワードに惚れてしまいまして、
定期的に出店するならここしかない!という思いに至り、出店を決意してしまいました。

 

昔の農家を支えた農具、竹細工などの分野では、
直接、あるいは仲買人(行商で届ける人)を介して、
使う人の注文を聴いて、それを反映させたものづくりをしていました。

それに憧れて…

暮らしの道具を作る人間として、定期的に顔を出す場所をもって、
人に良いほうきを作るために、使い手と顔の見える関係を作りたくて。

あんまり仰々しいことを言いたいのではないのですが、
要は、「まちのほうき屋さん」として親しみを持ってもらえたらうれしいなぁと。

ゆくゆくオーダーメイドのほうきを受け付けたり、
ほうきの修理なんかもしてみたいと思っています。

次回のつくいち参加は10月から。
2018年生まれの新しいほうきと共に、お待ちしております。

鍛冶屋とほうき

この子は、知り合いの刀鍛冶さんが一年前にお師匠さんへ贈られた、私のほうきです。

鍛冶の仕事は火の仕事。

どんな環境で使われたのか、どんな仕事を支えたのかが、直に伝わってきます。
なんというか、すごく、かっこいい。

良い仕事をする人が使うと、こうも変わるのかと、
脳みそから感動が溢れ出るような気分。

もはや自分のほうきだとは信じられないくらいです。

 

もともと長柄のほうきだったのですが、
すり減ってすり減って、
最後は柄も切って片手ほうきとして使っていただいていたようです。

道具作りって、作って終わりではなく、
使い手の手の中でまた新たな命が生まれていくから、
面白くて、有難くて、嬉しい仕事だなぁと思います。

今年の穂、柔らかい

今年の穂は例年に比べて、とびきり柔らかにできました。
たぶん、梅雨の少雨と、一年目の畑ということで肥料の効きが弱かったことが理由です。

写真のほうきは、ちょっと形が上手くいかなかったので、うちの子になってもらったもの。
(最近は毎日、この子で掃き心地を試しながら掃除しています。)

掃いてみると、モロコシぼうきとは思えないくらい、しなる。
ホームセンターなどの硬めのほうきに慣れている人は、「ちょっとコシが足りない?」と感じるかもしれません。

でも、穂先ではなく穂の側面、線ではなく面で掃くようにすると、かなり細かい塵が掃けます。
ほうきで掃くというより、モップ掛けでもしているような触感である。

見た目も大事なほうきですが、触感が身体に合うかどうかが、道具を選ぶ上で一番大切。
この柔らかさが好き!という方の元へ、届くといいなぁ。

 

日々、全力疾走

9月になりました。

夏が終わり、ほうきの材料が手に入り、
現在、工房に籠りっきりで、日々ほうきを作っています。

作っても作っても、草がある。

昨年までは「草がない!ない!」という中で、ジリ貧のほうき作りでしたが、
今年は草が潤沢にあるので、
やってみたい形、作ってみたい大きさ、
思うがままに、たくさん、ほうきを作ることができます。

朝から晩までほうきを作ることができるのは本当に幸せで、
夏、太陽に焦がされながら必死に畑仕事をした日々が、報われた気分です。

 

制作を始めて1週間ぐらいは、背中、腕、手、指が痛くて仕方なかったのですが、
今は筋肉と皮膚が育ったのか、はたまた余計な力が抜けたのか、随分と楽になりました。

あと一か月ちょっと。全力疾走で、走り抜けます。

苦戦!収穫!

7月下旬からスタートした収穫が、ついに昨日終わりました!

ひろーい畑の草を採って採って採って!
脱穀脱穀脱穀(足踏みガラガラガラ…)!
ひたすら干して干して干した、ハードなハードな約一か月弱でした。

 

昨年から約12倍に拡大した畑。
間引きや除草も広くなった分大変だったが、脱穀は倍率以上の大変さだった…。

作業は天気を見て、早朝3時半に起きて始まり、
約5時間身体を動かし、疲労しながら採っては脱穀。

採ったものは天日で3日以上干してしっかり乾かす。

今年は全然晴れなくて、天気予報も当たらないときた。(毎日数時間ごとにお天気アプリとにらめっこ)
夕立が来たら取り込んで、日が照ったらまた広げて、
湿気がたまると色が悪くなるから家にいても気が抜けません。

昨日採った草も、あいにくの雨で絶賛部屋干し中です。
除湿器を回してはみますが、イマイチ。自然のお天道様の力が恋しい。

 

大好きでやっているほうき作りなので、あんまり大変さを強調すべきではないのですが、収穫は他の農作業と比べ物にならないくらい苦しい戦いでした。

でもこれで、たくさん草が採れました。
これからいよいよ、ほうき作りが始まります。

休み上手になりたい

昨日、ついにほうきたちの出穂を確認しました!

顔を出すほうきの穂。今年は上手くできているだろうか。

 

農作業をやる日は、朝7時には作業を始めるようになりました。

まだ本物の農家さんに比べたら遅い方ですが、
収穫作業までには5時作業開始!を目標に、
これからちょっとずつ身体を慣らしていく作戦です。

朝の畑に吹く風は、さわやかで気持ち良くて、
辛いかなと思っていた早起きも、それほど苦ではありませんでした。

でも、相変わらず作業を終える10時ごろには熱中症気味に…。

原因は、水分補給不足と休憩時間の短さ。
分かってはいるのですが、作業に集中すると、ついつい休むのを怠ってしまいます。
特に独りで作業していると。

野良仕事で大事なのは、適度にサボること。
日本の学校教育では、つねに一生懸命さが求められるが、農作業ではそうはいかない。
休んで食べて、無理をしないことが、仕事をちゃんとやるために必要なのだと実感しています。

電動工具には『定格時間』というのが存在します。
『定格時間』とは、その工具を1時間のうちにどれだけ使っていいのかを表すものです。

定格時間30分なら、1時間のうちに連続30分使って、残り30分は休ませなければならないということです。
あるいは、10分使って10分休む、の繰り返し。

人間も、30分動いたら10分休むとか、
きっちり決まった時間を休んで働かないと、機械と同じように壊れてしまう。
実際に体調を崩して、そう実感します。

人間の定格時間は、何分ぐらいなのだろう。
決まっていたら、休憩も取りやすいのになぁ。

 

除草と中耕

7月になって暑さも本格化。
この暑さで、ほうきも急激にでっかくなってきました。

それと同時に、畝間・株間の雑草も急成長。
気を抜いている間にだいぶ覆われてきたので、
先週から重い腰を上げて、せっせと雑草取りに励んでおりました。

地面に這いつくばって、ほうきの中を潜るように進みながら、
地道に抜いては進み、抜いては進み。
(後から考えたら、この作業は立鎌でやっても良かった。この反省は来年に)

ほうきがみずみずしいので、中はさながらプールのようでした。

 

そして今日は機械で中耕作業。
借りてきた助っ人のQTくんに畝間を走ってもらいました。

さすが機械。早いは早い。
でも、なかなかの暴れ馬で、コントロールするのに思っていたより体力が削られた。
あと、何株か犠牲にしてしまいました…。

機械は早いけど、コストと掛かる時間、それで生まれる成果によっては、
手作業の方が良いときもあるのでしょう。

作業内容によって、工夫の余地はたくさんあるなぁと、これも来年への反省です。

若干熱中症気味になりながら、今日の作業は終了。
農家に梅干が常備されている理由を、身をもって理解した気分です。

TOKYO FM「みらい図鑑」

TOKYO FMのラジオ番組「みらい図鑑」さんにて、私のほうき作りをご紹介していただきました!

http://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php?itemid=124716

「みらい図鑑」は、100年後につなげたい“ヒト・モノ・コト”を集めたラジオ番組です。

番組は上記URLでも絶賛配信中。
(緊張で裏返った私の肉声が聴けます 笑)

このような場で、美しいナレーションに乗せて、全国へほうきのことをご紹介いただけるとは、
はじめ番組を聴いたときは、なんだかもう、もじもじしながら、感無量!でした!

ありがとうございます。

 

ほうき作りって、昔の資料を調べてみると、
地味の悪い土地でも作ることができたから、この地域に根付いたもので、
農家の副業としてのほうき栽培は「貧村の表現」でもあったといいます。

貧しい土地の経済を支えたほうき。

戦後、ほうき作りが割に合わない仕事となると、
ほうきを作る農家は減り、作る人も減って、
だんだん知っている人もいなくなり―。

師匠の酒井さんがほうき作りを続けていたのは、奇跡に近いと私は思っています。

民具の中でも、まだまだ現代の生活で役割を持っているほうきだからこそ、
100年後の時代にも、つなげていければと思います。