日別アーカイブ: 2022/05/20

2022年の栽培が始まりました!

待ちに待った、2022年のほうき栽培が始まりました。

先週種まきを終え、最初にまいた畝はもう発芽。
ほうきの成長は早いこと早いこと。

今年のテーマは、コスト削減・省力化です。

例年まいていた牛ふんとカキガラ石灰を辞めてみて、
春の土づくりには、モミガラくんたんと、満を持して登場「ケイカル」を投入!

この「ケイカル」という資材は、2021/06/09の投稿でいうところの鉱物肥料であるのですが、製鉄業の副産物として排出される代物。
稲作にとって重要な「ケイ酸」肥料であり、イネ科であるホウキモロコシにも良い効果があるに違いないと睨んで、今回取り入れてみることにしました。
(ケイ酸の効果については、高橋英一先生の『作物にとってケイ酸とは何か―環境適応力を高める「有用元素」』がとっても分かりやすく面白く書かれています!)

副産物なので激安というのがなにより嬉しいところ。
(肥料不足が心配される昨今ですので、せめて食料でないホウキモロコシは、有用な肥料に頼らず副産物のみで育てていける方法を模索していきたいものです。)

そして省力化については、畝間除草と防除を深追いしすぎない、という方針に切り替えることに。

冬~春にやっていた全面耕起を止めて、畝間となる場所に適度に雑草を残し、春のうちからテントウムシリッチな環境を作り出そうという作戦です。
雑草たちは、ほうきの成長を阻害しない高さに管理するのみ。刈り草が肥料分にも貢献してくれると信じて、抜きたい気持ちを押さえて共生してもらいます。

果たしてこんなことをして上手くいくのか、と思われるかもしれませんが、昨年こぼれ種で雑草地帯に生えたホウキモロコシが、なかなかたわわに良い穂をつけていた、ということがありました。
そうなると、適度に雑草が生えた環境でもほうきは育つのでは、という仮説を検証せずにはいられません。
多少収量が減ったとしても、その分省力化の割合が上回ればしめたもの。
除草だって防除だって、やらずに済めばそれに越したことはないのです。

秋に出産を控えているため、今年の作付は3分の2に減らしました。
良い気候に恵まれることを祈って、この夏を駆け抜けたいと思います。