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農耕の幕開け

畑に撒く肥料。

今年はたくさん必要なので、ホームセンターの早期予約で買ってみました。
スムーズに買えて値段もちょっとお得。これ便利でオススメです。

いつの間にか芽吹きの春。
ホムセンに行くと、育苗や土づくりに向けて買い物している農家さんたちの姿が目立ちます。

良い季節だなぁとしみじみ。

700㎡の畑には、牛ふん20kg×12袋、苦土石灰20kg×6袋を用意しました。
軽トラ大活躍。(ちなみに初めてのマイカー)

農耕の幕開けは、こんな感じで地味に始まりました。

700㎡の畑

今年の畑はこんな場所。

畑

700㎡は広大です。

でも有難いことに、持主さんがトラクターをやってくれたので、土は既に耕された状態です。

700㎡は広大ですから、これからは機械ともうまく付き合いながらやっていかねばなりません。
今年は鍬の出番は少なくなるでしょう。

でも鍬を持たない冬はなんだか寂しく、
(冷たい空気の中、鍬をふるって汗ばみ、心地よい疲れを得るのが良いんです)
土の様子を確かめるつもりで、端っこに手を入れてみる。

土起こし

持主さんによると、ここしばらくは遊ばせていた(何も植えてなかった)土地ということなのですが、
草刈り等の手入れはしっかりとされているので、雑草もキツくなく、さくさく耕せました。

土はちょっと粘土質の様子。
ほうきのバイブル『茨城県の農家副業 第四篇』には「品質の良好なるものを得んには餘り乾燥せざる土地を良しとす」と書かれているので、
案外ほうきを作るのには良い土なのかもです。できてみなければ分かりませんが。

それにしても、種まきが待ち遠しくて仕方ない。
3月までは畑でやれることがほとんどないので、ますます冬が長く感じられます。

来年の豊作を祈願して、2016年畑の反省

年末の大掃除やらなにやらを終えて、ようやく年越しを迎える準備ができました。

しめ飾り

来年の豊作(ホウキモロコシ)を祈願して、今年もほうき100%のしめ飾りを作成。

シンプルだけど、願いがこもっていればよし。
文化は人間の都合の良いようにできていると信じています。

しかし、願っただけで良い結果が得られるわけもないので、
年を明かす前に今年の畑について振り返ってみたいと思います。

〈草の採れ高〉
今年は野菜にうつつを抜かさず、畑全面めいいっぱいほうきを作ったが、
結果は大小合わせて約30本のほうきと、約20人分のワークショップ用の草の収量でした。
とりあえず、持てる力(土地の面積)は尽くしたが、やっぱり草はジリ貧。全然足りなかったです。
⇒来年は約700㎡の畑をお借りすることができたので、全面めいいっぱい耕します。

〈草の質〉
昨年ほどではなかったが、今年も芯立ちが多かった!
師匠のところも、常陸太田の人たちも、今年は芯立ちが多いと言っていたので、
どちらかというと天候の問題だったのかも(梅雨時期雨が少なかった)。
土自体は2年耕したおかげでずいぶん良い状態(フカフカ)になっていました。
元肥にプラスした鶏ふんは、良くも悪くもあまり効果は実感できず。
⇒今年師匠が石灰窒素を試してみて良かったと言っていたので、来年はこちらを試してみようと思います。

〈収穫について〉
今年の夏場は雨が、多く天候も不安定で、収穫の計画がとても立てづらかったです。
ほうきは収穫するのに、3日間晴れの続く日を選ばなければならないのですが、
晴れの日が続くときに限って勤め(バイト)があったりして、なかなか収穫に踏み切れず。
特に2番ぼうきは収穫がずっとできなくて、硬い草になってしまったのが残念でした。
⇒来年は畑の広さも大きくなるので、毎日畑に出られるようなライフスタイルを目指します(つまり、日中の勤めを辞める)。

 

来年こそは、良い草をたくさん採ることができるでしょうか。
しっかりと畑に向き合って、豊作の夏を迎えたいと思います。

冬のくつろぎ仕事

日常が充実していると、ついブログの手が止まってしまうもので、
気付けばもういくつ寝るとお正月。早いものです。

さて、今月は色々あって、
一番嬉しい出来事としては、来年ほうきを育てる大きな畑が決まったこと。

ある方がご縁を繋いでくださり、
地元の方から使っていない土地を貸していただけることになりました。
有難いことです。

土地の広さは約700㎡。今年の面積の約12倍。
たくさんの方々に助けられて、ここまで来れました。
ますます、ますます頑張らねばなりません。

で、本当に12倍も畑をできるものなのかと、おっかなびっくりではありますが、
来年の畑の準備をちょっとずつ進めております。

種

秋のうちに採っておいたほうきの種は、
『カラハシ』という竹を二つに割った道具で脱穀。

そしてここからが冬の仕事。
脱穀したものは粒同士が繋がっているので、一つひとつ外していかなければなりません。
(外さないと、発芽した後の間引きで、残すべき株も一緒に抜けてしまうのです。)

種を外す

今年まいた種の量は約2合だったので、来年必要なのは、約24合。

幸い、この作業はこたつでできる。

こういう地道な仕事は喜びを纏わせないと続かないので、
お休みがてら、好きな音楽でも聴きながら、くつろぎながらやっています。

でも肩は凝る…。

春の芽吹きが待ち遠しいです。

ダイコン畑の様子

久々の、畑からこんにちは。

ダイコン畑

ほうきの後に植えたダイコンはちょっとずつ大きくなっています。
成長は遅いものの、冬の畑は管理が楽で良いです。

ミニ大根

試しに一本。小さめの品種なのでカブみたい。

立派大根

そこそこ立派なのもいました。

どんな味になったかは、明日の夕食までお預けです。

ほうき畑からダイコン畑へ

冬の畑は冬野菜。ダイコンを植えました。

ダイコン畑

ホウキモロコシは畑の地味(土の生産力)の回復にも良いらしく、
ホウキモロコシの後にダイコンなんかを植えると良いものができるらしいのです。
(ふじみ野市立大井郷土資料館 編『ほうきの文化―ふじみ野編―』で読みました。)

ほうき仕立てのダイコンさん、どんな味になるでしょうね。

ジャガイモとダイコンの芽

ダイコンの隣には、何食わぬ顔でジャガイモも生えていたり。(春先に取り逃がしたやつです。)
冬の畑も賑やかです。

二番ぼうき収穫

二番ぼうき

天気が不安定で採れずにいた二番ぼうき。
しびれを切らして収穫しました。

本当は次の日から雨なのですが、早朝早起きして強行です。

二番ぼうき
二番ぼうき乾燥

2か月前に見た光景がもう一度。

収量は、一番ぼうきの3分の1くらいでしょうか。
相変わらず芯立ちの草は多かったです。

穂の硬さは、収穫が遅れてしまったためか、ちょっと硬めに。
(外掃き用のほうきにでもしてみようかしら)

—–

色々ありましたが、これで2016年のほうき畑をやっと終えられました。
反省点は多々ありますが、まずは一定量の草が採れたことを喜びたいと思います。

にしても、草のなくなった畑は寂しいものですね。

収穫後の畑

二番ぼうき出穂

収穫を終えて一か月ちょっとで、二番ぼうきが出穂しました。草の成長は早いです。

二番ぼうき

最初の草より弱弱しくなるかなぁと思ったのですがそんなことはなく、
結構使えそうなものが出てくれました。

さあ収穫だ!と行きたいところですが、今週は天気が不安定の模様。

来月までぐっと我慢です。

ほうきの種採り

お盆休みをいただいていました。
ほうきの種はすっかり真っ黒に。

種収穫
種

雨が上がったのでチャンスとばかりに、いそいそと収穫を終えました。
この黒い粒粒を一粒一粒にするのも、冬の仕事の一つだったりします。

畑はすっかり寂しい風景に。
秋間近という感じです。

秋間近の畑

畑のその後とアブラムシ対策

収穫を終えたほうき畑。
穂を取った株は、根元2節目ぐらいのところで切り倒しました。

刈り倒した畑

切っておくと、脇芽が育って再び穂を収穫できるそう(二番ぼうきというらしい)。
去年は憎きアブラムシのせいで育たなかったので、どれくらい穂が採れるのかはまだ未知数です。

そして、アブラムシ対策。
農薬などの勉強ができるほど猶予もなさそうだったので、今年は取り急ぎネットの知識で対処することに。

アブラムシスプレー

お出ましいただいたのは、石鹸油スプレー。
水と油、石鹸水を混ぜ合わせた代物です。(こちらのページを参照させていただきました

アブラムシの表面に吹きかけることで、窒息死させられるのだそうだ。

忌避性はなく、卵には効かないらしいので、一度で劇的な効果は期待できないようですが、
油も石鹸も紫外線で分解される上、万が一残っても穂を茹でる段階で流れてしまうので採用しました。

結果は、いまのところ被害の拡大は見られず。
吹き付けた場所のアブラムシは居なくなっているようでした。

でも、新たに発生している葉も見られたので、
見つけ次第、吹き付け殺害!を繰り返していくしかないようです。

しばらくは、注意深く監視です。

二番ぼうきの芽

二番ぼうきは、刈り取り1週間でもう芽吹いてきました。
なんともたくましい植物です。